
内村政光 株式会社グローバルファシリテーション 代表取締役
一瞬で場を変え、15分でバラバラなメンバーのベクトルを合わせ、戦えるチームをつくる専門家。ファシリテーションを駆使したチームコンサルティングで成果を出す。得意分野は、マーケティング、人材育成、組織改革など。全体最適の戦略からもたされる効果は、目先の戦術にとらわれがちな経営者にまさに目からウロコの体験そして結果を提供している。

from 内村 政光
久しぶりです。
「本年もよろしくお願い申しあげます。」
と言ってから半年経ってしまいました。
そこで気分を変えて
つい最近行った研修について
お伝えします。
マニュアルだけ与えてもね
昨年に引き続き、今年も依頼を頂きまして
「チームコミュニケーション」というテーマで
研修を行いました。
私が以前勤めていた会社での話からスタートです。
早朝から夜8時過ぎまで毎日毎日残業の山でした。
コミュニケーションは必要以外は話さない。
自分達はこの状況が当たり前で気づきませんでした。
その様なところへ新人が入ってきました。
入社当日も、来週からだと思っていたので、受け入れの準備が
できていない。
とりあえず空いている机に通したものの、
クリップが一つ転がっているだけ。
椅子は前任者の跡が尻の化石のように残っている。
というような有様の中で・・・
忙しいので、とりあえず仕事のマニュアルを渡し、
「これ読んでおいてもらえますか?
後でやり方を説明します」と。
その後、全員に紹介したのですが、各人名前だけでその
場は終わり。
一月たっても皆が忙しそうに働いている中、
新人は終わると直ぐ帰るのが常でした。
周りのメンバーからも、「一度話してくださいよ」ということで話すと、
あっという間に変わった新人
仕事の目的、目標、顧客等、全体から教えて欲しいといわれ、
一つひとつ説明しました。すると
「安心しました、今まで皆さん、忙しそうでしたので
聞けなかったことが、わかり、ホッとしました」とのこと。
「周りを見てて憧れる先輩はいますか?」と尋ねたら、
「半年後にはその先輩になれますよ」と伝えたら、
なんと、新人が変わったのです。
新人とチームの雰囲気も変わりました。
仕事の目的を知る事により、自分の仕事の意義が
わかり、モチベーションがアップ、
メンバーの残業も減りました。
そのことを後で尋ねたら、
「内村と話したのは、よい機会でした。あれでチームの一員になれた感じがした瞬間でした」
ここから学んだことは、マニュアルだけではチームの一員にはなれない。
生きたコミュニケーションや仕事の目的等を知ることが必要なんだ。
ということ。
そこで、午前中は、コミュニケーションの土台作りの
体験から始まり、
午後は、各人の仕事を全体から俯瞰する
ビジネスモデルを作ってもらいました。
参加者の感想
グループトークは非常に役立ちました。意見の集約化、
グループトークの取りまとめ役が非常に大事なことに気づきました。
営業 坂本竜二 さま
どうしても主観で考え、行動しがちになるが、俯瞰して
物事を観ることで、全体を把握し、自分の考えや行動がより
明確になりやすいと感じました。
それが出来て初めてしっかりとしたコミュニケーションが行えると学べました。
製造 NS さま
コミュニケーションの大切さ、言葉にする難しさに改めて気づきました。
製造 近藤久人 さま
リーダーシップの取り方で部下に指示をだすだけではなく、
提案や言い方も重要であり、工程の全体を見ないといけない
事に気がついた。 製造修理 TT さま
コミュニケーションは対話的な事から始まるなと想像していたが、
ツールを使いチームワークを強くすることを知った。
製造 MM さま
次回は、もとに戻り
質問10:あなたは正しい姿勢で椅子に座っていますか?
です。 ご期待ください。