あなたは物事をステップで区切っていますか?

内村政光 株式会社グローバルファシリテーション 代表取締役

 

一瞬で場を変え、15分でバラバラなメンバーのベクトルを合わせ、戦えるチームをつくる専門家。ファシリテーションを駆使した相手との関わり合いで、組織コンサルティング、コーチングをはじめとした事業戦略で成果を出す。得意分野は人材育成、組織改革など。全体最適の戦略からもたされる効果は、目先の戦術にとらわれがちな経営者にまさに目からウロコの体験を提供している。

from 内村 政光

 

 

この”集中”のテーマは

今回で8回目。

 

 

 

内容がいよいよ核心に迫ってきた

のか、飽きてきたのか、

判断が難しいところですが、

 

本人が飽きずに進めることを願って・・・

 

今回は、「あなたは物事をステップで区切っていますか? 」と言うタイトルです。

 

最初に行う3つのこと

 

もし、あなたが富士山に登頂するのをゴールとするとしたら、

最初に行うことはなんでしょうか?

 

「何時行くかを決めること!」と元気よく答えた人、

残念ですが、それはX(ペケ)です。

 

もっと前に考えることがあるでしょう。

例えば、

1. 登頂の目的はどうでしょうか? 

 

「ご来光を拝む」とか「彼女と仲良くなる」とか

「体力の確認を行う」等々・・・です。

 

目的が明確でないと、時間が無駄になる可能性が

高くなります。 例え, ぼーっとすることでも、

それはそれで目的になっていれば、中途半端になるよりは

ましです。

 

2. 使える時間、期間を決める

 

1泊2日でいくのか、半日しか時間がないとか、・・・です。

 

これによって、登山口もある程度決まってきますし、

富士山の頂上でどの位過ごすのか, どこで休憩するのか等も

決まってきます。

 

ちなみに私は、富士山の五合目までいった経験があります。

時間の関係で友人の車に4名で富士スバルラインを飛ばしたのですが、

私は、気圧の変化についていけず、途中で気持ち悪くなり、

着いた途端、吐いてしまった苦い経験があります。

 

これに懲りて、富士山は眺めるだけ(遠くからとか銭湯でとか)

にしています。

 

3. 資源(リソース)はどの位使えるのか?

資源はお金だけではありません。ヒト(誰と行くか)、

モノ(手持ちの用具、道具、車など)そして情報のこと

です。

 

カネとモノに関係しますが、

登頂と呼べるかどうかは別として、ヘリコプターで

山頂まで行き、そこに2時間いてご来光を拝むと言う方法も

考えられます。

 

ゴールから遡る

 

さて、富士山登頂の目的を「富士山登頂しご来光を拝む」とすると、

いきなり、富士山に登るという無茶ぶりは置いといて、

(何故ならば、一気に目的を達成するにはあまりにも

大きすぎて、複雑すぎると思われるからです)

各ステップに分けることが賢いやり方です。

 

その中でも最も賢いやり方とは、

1. ゴールを決める

  「ご来光を拝む」をゴールとします。

 

2. ゴールの一つ前の行動を決める

   例えば、午前3時30分には山頂に登っている等

 

3. 一つ前の行動の一つ前の行動を決める

  午前3時30分に山頂に達しているためには、山小屋を

  午前0時に出発する等

 

4. 一つ前の行動の一つ前の行動の一つ前の行動を決める・・・

 

というようにゴールから一つ前の行動を順番に決めていきます。

どの位のくくりで行動を決めるかは、状況によって異なりますが、

ある程度の一かたまりでくくるとよいと思います。

 

ほとんどの人がやっていないがとっても大切なこと

 

そしてそれが決まったところで、

その行動一つひとつに要する時間を割り振ります。

 

色々な人に行動に時間を割り振っているかどうか

尋ねてみていますが、割り振っている人にお目にかかったことはありません。

この行動に時間を割り振ることはとても大切なのですが。

 

割り振りのコツとしては、時間に余裕を持たせることです。

全ての行動に余裕を持たせる必要はありませんが、

一連の行動を行った際に時間の余裕を持たせることは、

思いがけないことに対するリスクマネジメントとなります。

 

ゴールから遡る方法でのコツ

 

ここでのコツは、

ゴールから大まかな行動と時間のくくりを行うと、

最後に、最初にやる行動を決めることになります。

その行動は、大きなものではなく、小さな、小さな、誰にでも

できるものにすることです。

 

例えば、この例で出てきた「ご来光を拝む」だと、

「富士山に登頂し、ご来光を拝んだ経験の友人を探す」というような

ことです。

 

あとは、探すことに集中することです。

このように小さなことから始めるのがコツです。

 

目標達成

 

目標達成も同じです。

 

今年も余すところ後、50日。

時間に換算すると、1,200時間。

分にすると、72,000分。

秒にすると、・・・ ここまではいいか。

 

50日後のゴール、つまり今年の目標は達成しているでしょうか?

 

「達成している人はここからは読まなくて結構です。」な〜んちゃって。

嘘です。つい口が滑ってしまいました。

 

エッヘン、と気をとりなおして、

目標を決めることは大切なのはよくわかっていますね。

 

しかし、目標を達成するには、目標への第一歩がとても大切なのです。

 

そのためには、ステップで区切りをつけることが大事です。

そして、最初の第1歩を決めて、集中すれば、

「あ〜ら、出来ちゃった。」と

なる訳です。

 

いつも通りフィードバックをお待ちしております。

 

追伸:以上お伝えした新たな知識は実行されない限り、あなたにとって

価値はありません。

 

次回は、

質問9:あなたは集中力が途切れそうなとき、脳に栄養を入れていますか?   

           です。 ご期待ください。