
from 内村 政光
あなたはこの3家族をどう思いますか?
7月から8月にかけて3家族と出会いました。
家族構成はどれもあまり変わりません。
お子さん2人もしくは3人で、それと両親です。
その3家族からとても興味深い気づきを得ました。
その気づきとは・・・
無茶振りをする子供
最初の家族は、両親とお姉さん、弟の4人家族です。
子供、特に弟は元気で、家に置いてあるものを、
片っ端から触りたがり、手にとって振り回しています。
中には、その家の人が大切にしているものもあります。
おそらくその家の人は、壊されはしないか内心
気が気ではなかったでしょうか。
このことを親は気がついていなかったと思います。
変わった躾?
2番目の家族は両親とお姉さん、弟と赤子の5人家族です。
野外でのバーベキューの時でした。
やはり元気な弟で、席に着いた途端、目の前のトウモロコシに
むしゃむしゃかぶりついていました。 焼いた方が美味しいと
思うのですが、そんなことを告げるより先に、手が出ていました。
一緒にいた友人が、「焼いて食べると美味しいよ」と
声をかけましたが、後の祭りです。
両親はこのことを気づいていたと思いますが、子供に対しては、
何もおっしゃっていませんでした。
「ありがとう」から始まる
3番目の家族は、両親とお姉さん2人、弟が1人です。
姉と弟には、よく声がかかっていましたが、真ん中の妹には
それほど声がかかりません。
それを知ってか、次女は自己主張がはっきりしていました。
やはり真ん中は揉まれますね。 これが世の中での強さの
表れかもしれません。
興味深かったのは、
3人とも、何かをしてもらったりすると、
両親が「ありがとう」って言わないとね。など、
コミュニケーションをしっかり
とっているようなことが伝わってきます。
あなたの会社でも同じことが起きているのでは?
先ほどの3家族については、家庭の話ですが、
あなたの会社で同じようなことが起きていませんか?
例えば最初の家族ですと、他社へ訪問した際に、
タメ口をきいているとか、
2番目の家族のように、客先で何をしでかすか分からないとか、
3番目の家族のように教育がなされているとか・・・
社員教育の幅や深さはいろいろあるのですが、
大切なのは、本当の問題を探し出すこと。
というのは、
自社内外に関わらず、目に見えている社員の行動は
実は、教育の問題の症状が現れているに過ぎません。
それは、本当の問題ではないのです。
本当の問題とは、会社の理念やミッション、
ビジョンが社員全体に浸透していないのかもしれませんし、
社内コミュニケーションが十分でないのかもしれません。
えっ!? どうしたらそれがわかるかって?
それは、社長を含む全社員の行動を見ていれば
わかります。
実際に筆者が関わった会社の話ですが、
年頭の社長挨拶が、朝は「おはよう」という挨拶を
今年のビジョンとする。という
信じられない話もあります。
しなければならないが、していないこと
ここでのポイントは、社員教育は必要なのは分かるが、
ただ単になされれば良いというものではないことです。
つまり、自社の教育においてやっていることと
やっていないこと。
そして最も大切なのは、社員教育でしなければならないが、
実際はやっていないことを知ることなのです。
今日、このヒントをあなたにお届けしたのは
この理由からです。
急がば廻れ 内村 政光
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