なぜ里山へ?

なぜ里山へ?

from 内村 政光

 

すべては3・11に始まる

 

2011年3月11日午後2時46分、

グラグラっと大きく床が揺れた。 

「あーっ」という声を出すと同時に、

咄嗟に両手で食器棚の扉を押さえ、

中の食器が飛び出すのを防いだ。 

 

それは、ちょうど千葉市の自宅にいて、

これから東京へ出かけようとしていた矢先のことだった。 

 

すぐさま、テレビをつけて見ると、大変なことになっていた。 ここから先はニュース等でご存知の通りとなる。 今なお爪痕を残す東日本大震災であった。

 

 

福島第一原子力発電所と第二原子力発電所の中間地点に妻の実家がある。

当然避難区域に指定されるまでもなく、両親はその場を離れ、当面は千葉市へ疎開してもらった。 

しかしながら、もともと農家であったので、猫の額ほどの千葉市の土地では、何もすることがなく、

手持ち無沙汰となり、ストレスがたまり、わずか1週間ほどで、避難区域近くのいわき市へ戻ってしまった。 

 

このままでは、いずれいわき市の仮住まいでもストレスが溜まってしまうことは、容易に推測される。

そこで、又何時、両親がこちらへ来られても良いように、里山の古民家を探すこととなった。

 

佐倉、富里、長生など、2月の間に県内をあちらこちら探し回った。 

その間、わずかの差で先を越された物件もあった。 

そうしてやっと見つけたのが、現在の古民家だった。 

田圃はもちろん、畑も荒れ放題。庭にも雑草が一面に生い茂っている有様だった。 

引越しまでの間、暇を見つけては、草刈りに通うのが日課の一部になっていた。

しかし、雑草は伸びるのが早い、刈っても、刈っても追いつかず、焦燥感だけが募っていった。 

そんな中、

 

草刈りが引き金となり・・・

 

夏の暑いさなか、無理を重ねたためか、疲労、焦り、ストレスが重なり、引っ越す前であったが、

ついに病に倒れ、3月間入院する羽目になってしまった。 

生まれて初めて救急車に乗ったことになっているが、本人にその自覚はなく、まるで記憶にない。 

 

退院後は、リハビリが日課となった。 毎日2時間、リハビリに通い

なんとか、まっすぐ歩けるようになったところで、

「これ以上は、自分でリハビリしてください」と言われ、自宅リハビリとなった。 

この間、仕事は全くできず、関係各位には多大な迷惑をかけてしまった。 

改めてこの場をお借りしてお詫びさせていただきたい。 

 

里山の特徴

 

環境省によれば、里山とは、「原生的な自然と都市との中間に位置し、集落とそれを取り巻く二次林それらと混在する農地、ため池、草原などで構成される地域」のことを指す。 

一度でも体験するとわかるが、マイナスイオン溢れる空気、鳥の鳴き声の他は

ほとんど聞こえてこない静けさ。 

 

嫌でも騒音が飛び込んでくる都会とは大違い。 

「果たして、住み続けることができるだろうか?」と思ってみたものの、

実際に住んでみると、次のことが感じられた。

 

里山5つのメリット

 

1.   自然がいっぱい:今年のような猛暑でも、昼間は暑いが、夜ともなれば、アスファルトが少なく、

  近くに緑が多いためか、道路の蓄熱が少ないので、ひんやりしてくる。 

  周りから鳥のさえずりが聞こえるなど、実に自然である。 

2.   空気感が違う:当然空気も澄んでいて清々しい。 身体のためには良い。 

3.   畑に目を転じれば、自然農法で作物を栽培しているので、農薬づけの野菜とは一味違った、

  実にふくよかな味わいの野菜、果物が口に入る。

4.   夜空には眩いばかりの星の数が見える。 「空にはこんなに星があるのか」と初めて気づいた。

5.   これが最も大切だと思うが、上記に示した条件の中で、自分に語りかけ、考え、感じ、

  自分に向き合うことができる。 自然音に囲まれているので、

  アルファ波が溢れている。したがってリラックスして覚醒状態が保てる

 

以上、なぜ里山に住んでいるのかでした。

 

こんな中で、あなたにとって、ためになる情報をブログを通してお伝えしていきます。

楽しみにしてください。

 

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