あなたはこれから何を学びますか?

by 内村 政光

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家のリフォームに3000万かかるわけとは?

 

現在、拙宅はリフォームの真っ最中です。

 

棟梁と大工さんの2人で、朝8時から夕方6時ちょっと前まで、

額に汗して、寸法を測って、壁板をトンカチで打ち付けたり、床板を張ったり

しています。

 

10日くらい前のことです。

棟梁がため息をついていました。

 

そのわけを尋ねると、腰を下ろして丁寧に説明してくれました。

「家というのは、新築で建てるのが最も簡単なんですよ。

基礎さえできていれば、そのうえに木をどんどん積み重ねていけばいいから。

 

おまけに最近は、プレカットになっているので、決められた通りに組み立てて

行けばいいんですよ。

 

ところが、古民家みたいに築100年以上建っていると、

まず、家の土台が水平じゃない。 水準器を当てると分かるんだが、

あっちが3cm引っ込んでいたと思うと、こっちが6cm出っ張っていたりする。

 

そこで、ジャッキを使って出っぱっているところを基準に水平にする。

 

次に、壁だが、例えば、柱と柱の間を板をはろうとすると、柱の上下で

その間隔が違っている。すなわち、柱がそっていたり、ねじれていたりする。

だから、柱の上下で幅が1cm違うというのはざらです。」

 

それを棟梁は、節目も合わせてさらっとやってのける。 

「凄い!」としか言いようがない。 

 

これじゃリフォームに3000万かかるわけだと一人納得。

あっ! とこれは拙宅の費用ではありませんよ。 

念のためお伝えしておきます。

 

さて、棟梁の話をここまで聞いていてふと、思い出した。

 

「企業などの人材教育と同じだな」と。

 

毎年そう感じるが、会社の新人教育は、対象者が

社会が初めてということもあり、新築の際の木と同じく

素直な人(木)が多い。

 

一方、中途採用の場合は、100年たった古民家の木材と同じく、

途中で、曲がっていたり、そっていたり、する。

全体的に見ても東方向に傾いていたり、その逆だったりする。

 

ということは、最初、つまり新人教育が肝心だということになります。

 

では、肝心な教育とは、どのようなものかは、次の機会にお伝えしますね。

  

 暫く、ブログを離れていましたので、お叱りの連絡を受けました。

 

次回はお約束通り無理せず、簡単に視点を変える

具体的な方法をお伝えします。

 

つづく