
by 内村 政光
視点を変える
昨日は母の日ですが、母の日のプレゼントとして、
母の大好きな歌舞伎を一緒に観劇しようと思ったとします。
さて2枚で12,000円支払ったチケットを手に、歌舞伎を
観にいく途中で、そのチケットをなくしたことに気づいたとします。
あなたはもう一回12,000円を払って新しいチケットを買うでしょうか?
あるいは、チケットを買いに演舞場へ向かい、そこで現金を12,000円
なくしていたのに気づいたとします。あなたはチケットを買うでしょうか?
客観的に見ると、この2つの状況は同じです。
何故ならば、両方とも12,000円の損失ですから。
ところが、多くの人は、現金をなくした場合には、多分
チケットを買うでしょうが、チケットをなくした場合は
再度チケットを買う気になれないと答えると思います。
このように同じ損失でも見方によって違って見えてくるのです。
この場合、現金をなくしたことは新しいチケットの購入にあまり
影響を与えていません。
しかし、なくしたチケットの代金は、観劇の代金と感じ、
観劇の代金を2倍支払うことに抵抗を感じるのです。
このように物事の見方というのは、視点によって決まります。
そこで視点を変え、さまざまな見方をするのが大切なのです。
レオナルド・ダ・ヴィンチは自分の視点に留まるのを危険な
落とし穴と考えて、視点を変える方法を実行したと言われています。
もし、あなたが問題を抱えていて、
ひらめかないとしたら、ある視点の落とし穴に落ちているからでは
ないでしょうか?
次回は無理せず、簡単に視点を変える
具体的な方法をお伝えします。
つづく