
by 内村 政光
GWも終わり、本格的に新人を痛めつけ、いや新人教育をと思っている先輩は多いと思います。
そこで、新人から先輩をどのように見ているかについてお伝えしたいと思います。
新人と初めて会ったときに必ずやることの一つとして、自己紹介があります。
そこでの自己紹介を新人はどのように見ているのでしょうか?
OJTで育つのは、新人ではありません。
3年前入社の田中さんは、新人を一人任されて、OJTで一人前に育てるように
上司から告げられました。田中さんは「ええっ!この俺が?」とも思いましたが、
上司からは、「お前が、一番育つからやれ!」との一言。
田中さんは仕方なく新人の工藤さんのOJTを受け持つことになりました。
OJT初日、二人は初めて挨拶を交わしました。
田中「俺、田中、毛ガニがうまい北海道函館生まれ、OJTで面倒見るように
言われたからよろしくな」
工藤「工藤です。こちらこそよろしくお願いします。ところで何から
やればよいのでしょうか?」
田中「今ちょっと、忙しいから、俺のやり方を見ていろ、後で教えるから」
工藤「はい、わかりました。見ています。・・・」
このようなシーンはよく見られます。
しかし、言葉には表れていない部分を探ると、工藤さんの方は
内心穏やかではありません。
たとえば、「はい、わかりました。見ています。・・・」と
返事はしたものの、
新人の本心
内心は、(見ていろって言われてもなあ、手持無沙汰だし、
第一田中さんってどんな人なのかもわからないし、
仕事の流れもよくわからない、わからないことだらけなのに、
こんなんでよいのかなあ~、最初だけだといいけど、弱ったなあ~)と
いうところではないのでしょうか。
これが新人が感じていることなのです。
では、田中さんはどうすればよかったのでしょうか?
まずは、工藤さんとラポール(心理学用語で心の架け橋)を意識して接します。
しかし腫れ物に触るというように“おっかなびっくり”になる必要はありません。
ここでの効果的な方法は、“自分、田中は何者か、なぜここにいるのか”を
ストーリーを用いて伝える方法です。
何故、ストーリーが効果的なのでしょうか?
工藤さんは、新人ですが、しっかりと価値観を持った人です。
その価値観という枠は、先輩の田中さんの枠とは当然異なります。
育った環境や社会人としての経験や人生経験がまるで違います。
そこで、幼い頃から耳にしている物語りの形を借りて相手に伝えていくと、
論理的な説明と違い、相手にすーっと入り込んでいくのです。
田中さんの場合は次のようになります。
自分、田中は、北海道で一番青森に近い函館で生まれた。
函館と言えば食べる、見る、遊ぶの3拍子がそろっている。
自分は食いしん坊なので、小学3年のころ父に連れられて、
朝市、自由市場、中島廉売の梯子をした。
中でも朝市の本間商店の大将にはお世話になった。店へ行くと、
「おい、ぼうや本タラバのいいのが入ったから、食っていけ」と
よく言われたものだ。
ちょうど1年前の社内旅行の時だった、大将のところへ皆を案内して、
お世話になった恩返しをしようと思ったところ、
逆に大将が、「皆これを食って行け、これが本場もんの本タラバだ」と
言って大判ぶるまいを初めてしまったので、田中は焦った。
恩返しどころか、このままだと店が赤字になってしまう。
そこで一発逆転を狙って・・・
という風に自己紹介をすると、どうでしょうか?
新人の工藤さんは、田中さんのストーリーの行方に耳がダンボになるでしょう。
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