千葉県 人材派遣業A社研修事例
職場に何が起こったのか?
千葉県にある人材派遣業A社で
周りからは信頼されていて、とても頑張りやの女性Bさんが働いていました。
2007年秋口ころから、体調を崩し、会社も休みがちとなり、段々周りとの
コミュニケーションがうまく行かなくなり始めました。
この話しが経営者の耳に届くのに時間はかかりませんでした。
ところが、あいにく経営者も忙しく、中々彼女と直接会う時間が取れません。
そうこうしているうちに時間がたち、本人と直接話すよりも
間接的な話しや、うわさが経営者の耳に入って来ます。
こういう状態ではどれが本当の話しなのか見分けるのが難しくなります。
色々なうわさが飛び交う中、終いに彼女は電話口で退職を申請したそうです。
このような状況の中で、経営者は現在、バラバラになっている
社内の雰囲気を変えたいとの想いから
「チームビルデングで風土を変えよう」 がスタートしました。
空気が重い朝
研修当日の朝、どんよりとした雲が重くのしかかっていて、外は雨模様。
気分は重め…
研修会場のA社へ向かいます。
玄関へ着き、「お早うございます」と挨拶しますが、
職場の皆さんから帰ってくる返事は、重く、元気が感じられません。
そして、通された場所は狭く、窓も小さく圧迫感があります。
直ちにお願いして外が見える空間の広い部屋へ変えてもらい
使わないテーブルも片付けます。
これだけでも雰囲気はガラッと変わりました。
場作りができた後はいよいよ研修がスタートとなります。
まずはアイスブレイキングからスタート。
その後実習を続けていきますが、何か今一つ元気がありません。
実習1、2と続けていきますが、
笑いもどちらから言うと愛想笑いに近く
「う~ん、元気がないなあ」と思っていた矢先…
場が変わった一言が発せられたのです。
胃が痛い!
実習のふり返りの際、
もう午後2時になろうかとするとき、
「胃が痛い!だって…」と今まで出なかった本音がでた瞬間です。
Hさんがいままで言えなかったことが言えるようになりました。
この一言が他のメンバーにきづきをもたらしました。
つまり…
心で思っていることを口に出すことの大切さを知った
瞬間でした。
この一言をきっかけとして、
セミナーはその後も18時近くまで続きましたが、
参加者の一人ひとりの感想からチームビルディングセミナーで
何が起こったかを物語っています。
研修後、駅まで車で送っていただいた際に
部長が、
「研修が終わってみると女性の目の輝きが
入社時に戻っていました」
と話されていたのが印象的でした。
ファシリテーションで何が起こったかを知りたい方は…