by 内村 政光
実はブレーンストーミングだけでは、完全とはいかない
ブレーンストーミングは、よくアイディア出しのテクニックとして
使われます。
このブログでも1~9までのシリーズで、
「ブレーンストーミングを成功させるコツとツボ」として
お伝えしてきました。
しかし、実はブレーンストーミングだけでは、完璧にアイディアを
出し切っているというわけではないのです。
というのは、
ブレーンストーミングでは、参加者全員が、判断や批評を
後回しにして、できるだけ多くのアイディアを出すということに
なっています。
つまり、その背景には、正のフィードバックを促すための環境を
整えるという考えがあります。
しかし、考え方によっては、「正のフィードバック」は必ずしも良いこととは
考えられません。 (ここからちょっと難しくなりますが、しっかりついて来て
くださいね。)
例えば、カラオケでマイクをスピーカーに近づけすぎた時に起きる、
あの耳をつんざくようなキーンという音のように、システムが
制御不可能になったりするからです。
これを、「負のフィードバック」と呼び、「正のフィードバック」と区別します。
そして、これはものを抑制するフィードバックになります。
逆のブレーンストーミング
つまり、逆のブレーンストーミングとは、先ほどお伝えした
「負のフィードバック」を使って、「正のフィードバック」で出た
アイディアを批判的に評価したり、判断したりするものです。
特に、これ以上ないまでにアイディアを高めたい、出てきた
アイディアの欠点をなくしたいと思っている時には、
特に役に立ちます。
それではそのやり方をお伝えします。
例えば、あなたの会社があらたな商品を開発し、販売計画を
立てたとします。
そこで、逆ブレーンストーミングを使ったやり方は次のように
なります。
1.グループをいくつかのチームに分けます。
2.それらのチームを競合他社とします。
3.あらたな商品の開発、販売計画を漏れ聴いたとします。
4.競合他社(チーム)はすぐさま効果的な対応策を考える必要が生じます。
5.競合他社チームは、販売計画の対応策を捻出します。
6.対応策捻出後、全チームが集まり、競合他社の対応策について
話し合います。
ここでは、いやでも逆を考えることにより、今までにない思考パターンが
生じ、通常ではなかなか思いつかないアイディアが生まれます。
つづく
ところで「今のやり方では、どうもうまくいっていない」など
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by 内村 政光
逆に考えることで問題の本当の原因を見つける
例えば、あなたが営業担当で売り上げがあがらないとします。
もちろん、あなたは、何とか売り上げを上げたいと思っています。
この場合、あなたが抱えている問題を逆にして、売り上げがあがらない
本当の問題を探るには次の方法が考えられます。
1.問題を書きます。
“売り上げをあげるにはどうすればよいか?”
2.書いた問題を逆にします。
“売り上げを下げるにはどうすればよいか?”
3.2の“売り上げを下げるにはどうすればよいか?”を可能にするために
どうすればよいのかをリストアップします。
例えば、相手と関係性を構築しない、訪問しないようにする、
約束を守らない、相手に失礼な話し方をする、 フォローしない、
製品知識を持たない、アフターサービスはしない、 等々。
4.リストアップした項目に点数をつける
5.最高点がついている項目に集中する。
例えば、相手と関係性を構築しないが10点満点中9点の最高点だとしたら、
6.これを逆にして新たな視点を見つける
例えば、相手と関係性を構築して売り上げをあげるにはどうしたらよいか?
このように問題を逆にすることで、関係性を構築することが、売り上げをあげるのに
もっとも効果があることに気づいたわけです。
これで本当の問題が相手との関係性をどのように構築するかを
考えることであることが分かります。
というわけで、次回は「逆ブレーンストーミング」です。
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