ビジネスファシリテーター養成講座スペシャルコースレポート1

体験から学ぶということは?

 

知識を学ぼうとするから○○が伝わらない

 

今回は1日目の実習の中から
チームが出来る瞬間をレポートします。

 

 

 

 

幾つかのチームづくり実習が終わり、
そのふりかえりでのことでした。

 

Gさんが、先ほどから、「すみません」という言葉を連発しています。
その理由は、皆自分に気を使ってくれているのが
申し訳ないと思っているとのことでした。

 

それは事あるごとにいろいろ解説してもらい
皆の時間をつかっていて、それが申し訳ないと思っているとのこと。

 

それに対し、
Aさんが話し始めます…

 

「そういう風に感じるのが“ちょっと寂しい”と感じています。
そういう発言(すみません発言)が朝から続いていますよね。

 

体験から学ぶためにここへ来ているんです。
知識を学びに来ているわけではないから、
ここでの体験が重要なんですよ。

 

聴いていると、
自分のために時間を使っていると言っていますが、
こちらからは、それはちがう、ちがうと言うメッセージを
発しているつもりなんだけど…

 

伝わらないかなあ~
何かもやもやしている。 自己開示します。」
とGさんに伝えます。

 

そしてファシリテーターが、

「この場では、今ここで起こっていることから
学ぼうとしています。

 

今、ここで起こっていることについては
一人、ひとり感じていることが違うので

 

誰それが“申し訳ない”ということはないんです」と
介入します。

 

この状況を見ていたOさんが…
「気づいて欲しいと思っているから言わなかった」と
Gさんを気遣うように言います。

 

その時…

 

Aさんの爆弾発言が…

 

「自分の発言でGさんが責められている感じがして、
逆に壁を作るとイヤだなあと思っていたが、
このまま踏み込まないと何も変わらないと思い…

 

これはもう、荒治療だ。 エイッ、メスを入れてしまえ!
もうこれ以上、耐えられなくなって、話してしまいました」とAさんが
関を切ったようにプロセス(本音)を発します。

 

すると…

 

ついにGさんの本音が!

 

 

「実はそういう風に言ってくれた方が、
感じるものが大きいんです」とGさんの
口からプロセス(本音)が出始めます。

 

Gさんの発した本音に触発されたのでしょうか…

 

 

 

3,2,1ついにチームスイッチがONに…

 

 

 「ここまでGさんの話しを聞いていると、

自分自身の仕事に自信が感じられないし、

この講座への参加動機も明確でない。

 

自分はプロセス(本音)をだして関わろうとしているのに

孤立している感じがする。

 

こちらの関わりに対しリアクションが感じられないので、

イライラ感が募る。」とOさんの声。

 

さらには…

 

「決してGさんを責めているわけではないんですよ。

今までの自分の受け取り方、自分のプロセス(こころの中で起こっていること)

を伝えているだけなんです。 これでスッキリしました。」とAさん

 

Aさんの顔つきがここでパッと変わりました。

実に晴れやかです。

 

そしてOさん

「今までグループを引っ張って、疲れた」とプロセス(本音)を口に出します。

 

それをきいたGさんが、

「今まで様子伺いをして、足を引っ張ってしまいました。

受身で参加しましたが、今の話しをきいて、

自分から感じたい…」などと

一つづつですが、

プロセス(本音)が口から出始めました。

 

グループからチームへ!

 

この瞬間、グループがチームに変わった!
チームへのスイッチがオンになった瞬間です!!

 

このように、朝からお昼まで
グループは出口を求めてもがいていました。

 

グループからチームへと変わったのは
このもがき状態を経たからでした。

 

これが
チームの状態を示す5つのチーム状態の
第一段階から
第二段階への移行です。

 

チームの状態を示す5つのチーム状態とは…

 

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