ファシリテーションとは

 

 

 

ファシリテーションとはグループから最大を引き出す技術ですが、
人間関係ファシリテーションは様々なファシリテーションのなかでも、
その根幹をなすものです。 

 

 

 

 

あなたはこんな体験がありませんか?

 

あなたは上司からあるプロジェクトチームのメンバーに加わるように言われました。

今日はそのプロジェクトの初顔合わせ(キックオフミーティングとも呼ばれている)です。

伝えられた部屋に入ってみると、すでに4名ほど着席していて、

中には初めて顔をあわせる人もいます。

 

いきなり始まった!

 

「この5人がメンバーか?」と思っていた矢先、

リーダーと思われる人が、口を開きました。

 

「山崎です。皆さんがすでにお聞きになっているように、

現状のマニュアルが作られてから10年を経過していて、

現状、使い物にならなくなっています。 

そこで今回、プロジェクトを立ち上げ、今後少なくとも5年は使える

マニュアルを作るように社長から通達がありました。

よろしくお願いします。

では、最初にプロジェクトの目的とゴールについて

説明します。・・・」

 

こう伝えられたあなたは、どんな感じがするでしょうか?

「お聞きになっているように・・・」そう言われても、

上司からプロジェクトチームのミーティングがあるから

参加してきてくれ」と言われただけなのにと心の中でつぶやいたり、

 

あるいは、「午後2時からミーティングがあるので、参加お願い!」と

上司から告げられただけだったので、すぐには事情が飲み込めず、

ぽか〜んとしていたり、

 

一方、事前に上司から山崎氏の発言の内容通りのことを聞いていたので、

「自分の役割は何かな?」などと、話を聞きながら考えていた

いう場合もあるかもしれません。

 

集まったメンバーの心情はそれぞれ

 

ここまで読んでいただいた方はお気づきだと思いますが、

集まったメンバーの心情はそれぞれ別のものです。

このまま進めていくと、後で様々な問題が生じることに

なるのは明らかです。

 

例えば、自分の仕事が忙しい時は、プロジェクトは休んでも良い。と思うなら、

メンバー自身の自己都合で、スケジュールが遅れるようなことが起こったり、

リーダーは俺(山崎氏)なので、メンバーはついて来ればよいと

山崎氏自身が思うなら、次第にメンバーは思っていることを発言しなくなり、

結果として、プロジェクトの最大の成果が出せなくなってしまう。

 

上で言っている問題は起こりっこないと思えるなら、

次に述べることはあなたにとってかなり価値があるでしょう。

もしその通りだと思うなら・・・さらに多くの価値があるでしょう。

 

その理由はこうです。山崎氏はプロジェクトの目的とゴールについて

伝えた後、自分がプロジェクトリーダーであること、

次に各人の名前と所属部署、プロジェクトにおける役割を発表しました。

 

続いて、「まず最初にこのマニュアルの第1章のこの文はこのスキルを使って

こう変える。次に1章の1項のこの部分はこうだからこうする・・・」などと

山崎氏は口に泡を飛ばし、一方的にまくし立てました。

まるで、今回のマニュアルプロジェクトは俺に任せられたので、

細かいことは言わず俺のいうことをきけ!」と言っているような感じです。

 

質問!

 

さて、ここであなたに質問します。もしあなたがこのプロジェクトのメンバーだったら・・・

そして上で述べたことがあなたの身に起こったなら・・・、

あなたはどうしますか?

 

こんなこと有り得ないとおもっているあなた、

企業のリーダーには上で述べたような人が沢山いるのです。

 

このメンバーでは俺がリーダーだから、俺の言うことが正しい。

だから、俺のいうことをきけ!

 

このプロジェクトの目的は、こうだからこのスキルでやれる。

なにしろこのスキルは問題解決にはうってつけだからな。

とリーダーは言います。

 

多くのプロジェクトリーダーが、このような「リーダーとしての発言」をするのは、

こんな理由からです。すなわち、プロジェクトとしての時間は限られている。

すぐさま、問題解決に取り掛からなくては、期限どおりに結果を出せない。

自分の評価も下がるというのです。

本当でしょうか?

 

この考えに従って、ミーティング開始直後からスキルを使って

問題解決に邁進したらどうなるでしょうか?

 

山崎氏が一人プロジェクトチームを行っているも同然

 

山崎氏の話へ戻りましょう。ここで山崎氏の行為を非難するつもりは

ありません。しかしプロジェクトチームのメンバーは、山崎氏の

言うことに従っていれば、期待されている成果、もしくはそれ以上の

成果がでると本気で思っているのでしょうか? 自分の価値観、

考え方、感じ方のみが通って当たり前と思っているリーダーが

チームにふさわしい存在だと本気でメンバーは思っているので

しょうか?

 

詰まるところ、そこが真の問題になるのです。チームとしてふさわしい価値観、

考え方はどのようなものなのかということなのです。

 

プロジェクトをリーダー一人の価値観や考え方で進めると、ミーティングは

どうなるでしょうか?

 

「この問題はこうだから、こうじゃないか!?」という発言は、文章でみると、

一見質問のように見えますが、実際には意見の押し付けだと感じられたら、

プロジェクトは最大の成果が得られるでしょうか?

 

そんな馬鹿なとあなたは思うでしょうか。

ところがリーダーはこの通りに進めてしまう。

ファシリテーションを知らないでミーティングを開催しているのです。

リーダーは自分の価値観や考え方のみ従ってミーティングを行っています。

なぜなら、プロジェクトを推進させなければならないからです。

 

他メンバーの意見、価値観、考え方、感じ方、を受け入れず、

あるいはきこうともせず、自分の考え方を押し通し、最後には、

リーダー一人のプロジェクトとなる。 それも全ては何が原因かというと・・・

 

リーダーもファシリテーターもファシリテーションを知らない!

 

ファシリテーションの研修やセミナーへ参加すると、参加者に教えるのは、

主にファシリテーションスキルです。例えば、問題解決の技法です。

そこでは、事例を挙げ、いろいろな問題に対する解決スキルを教えます。

そこで学んだスキルを現場で使うと・・・何かしっくりいかない。

それは、セミナーのファシリテーター自身がミーティングで最初に

何を行うべきかを知らないからです。

 

私が書いているリーダーのためのファシリテーションの秘訣をマスターすれば、

プロジェクトチームのミーティングだけではなく、普段の

ミーティングや会議で素晴らしい結果が出せるようになるでしょう。

 

ここでちょっとだけですが、その秘訣を垣間見てみると、

 

会社へ入って間もなくのころ、最初の新人研修のために

同期が全員集められました。 

配属は営業と決まっていたので、

「商品説明かな?」と思っていたところ、

 

まず最初に行われたのは、5~6人のグループ分けを行い、

全員にある問いが出されました。

 

その問いのテーマとは、

「あなたの赤飯の食べ方とは?」についてお互いに話し合うことでした。

 

「赤飯の食べ方? ゴマと塩をかけて

食べるに決まっているじゃないか!

変なことを訊くな」と思っていたところ・・・

   

一人が口火を切りました。

「僕は普通にゴマと塩をかけて食べるよ」

すると、別な者が

「僕は何もかけずにそのまま食べる」と言いました。

 

またある者は「塩だけかけて食べている」と。

そして、最後の一人が恥ずかしそうに言いました。

「僕は、砂糖をかけて食べるんだ」

 

その者以外全員が「え~っ!?」と異口同音に声を出したのです。

 

その時、研修のファシリテーターが一言口をだしました。

「赤飯の食べ方から感じたことは何?」ちょっと2人一組で

話し合ってみて。

 

出てきた言葉は、「一人ひとりって違うんだ」ということでした。

そうなんです。一人ひとりの価値観が違うんです。

 

このように、一人ひとりの価値観が違うということがわかってから

(つまり共通理解が済んでから)その日の研修のゴール

に向かって進んだのです。

 

この間わずかに15分でした。

 

これが、

 

一瞬で場を変え、15分でバラバラなメンバーのベクトルを合わせ、

戦えるチームをつくりあげる! 
 

ということなのです。

 

これが何をやっているのかを知りたい!

そして何故こんなことをやらなければならないのか! 

 

を知りたい方は、3月24日まで

「リーダーのためのファシリテーション16の秘訣』3,800円相当を

無料プレゼントします。

 

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